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近所の飼い犬の鳴き声がうるさくて困る時

犬の鳴き声がうるさくて困るというのは近所でよくありがちなトラブルです。
まずは飼い主に対して、鳴き声について困っていることを伝え、良い対応をしてもらうことが一番ですが、飼い主にそれなりの誠意が見られない場合には、裁判を起こすこともできます。
 
動物愛護法5条で、飼い主は命ある動物の所有者としての責任を十分に自覚して、人やほかの動物の生命や身体、財産に害を加えたり迷惑をかけないように努力しなければならないことを規定しています。
犬の鳴き声や臭いで精神的な苦痛を味わったとして起こした裁判では「他人に迷惑をかけないように常に愛情をもって接し、日常生活のしつけをして、必要ならば訓練士などにつけて訓練させること」といった慰謝料つきの判決が出ている例もあり、他人に迷惑をかけないように動物を飼うのは当然の義務と言えます。
ただし「一般的に我慢できないほどの鳴き声(受忍限度)」かどうかはそのときの判断によるので、うるさいからといって裁判を起こせるわけではありません。
 
まず話し合いありきと言えます。

関連法規  
◇動物愛護法など